~「最後のウィンドウズ」10、長期的視点で~

私の「Windows10嫌い」はかなり徹底していましたが、Macにでも乗り換えないかぎり避けて通れません。そしてMicrosoftは、10発売にあたって「最後のWindows」と宣言しました。10は、半年ごとのメジャーバージョンアップで内容を刷新していくタイプです。Microsoftの言うことが本当なら、Windows10は長く使われるOSになるはずで、これが終了するときは次には根本的に異なる「何か」が出てくることになります。

ともあれ、Windows10は息の長いOSになることが確実視され、OSが変わることでPCを買い換える必要に迫られることはしばらくないことが見込めます。

それならば今度も、価格よりも性能重視で購入しようと考えました。これまで考えてきたメインPCの入れ換えサイクル3年を、Endeavor PT110Eなみに5年にのばす計画です。

私はまず、ミニマムサイズのデスクトップPCを考えました。ノートを考えなかったのは、職場の新PCが15.6インチノートでフルハイビジョンですが、文字があまりに小さくて視認性が悪かったからです。それで職場のPCはあえて解像度を落として使っています。

ところが、私が選んだのは結局ノートPCでした。富士通のLIFEBOOK WN1/D2です。
LIFEBOOK_WN1D2
※↑↑LIFEBOOK WN1/D2。液晶は17.3インチと大きめで、色はシルバーに近いが「シャンパンゴールド」である。

これはノートPCでフルハイビジョン(横1920×縦1080ドット)ですが、画面サイズが17.3インチで、ひとまわり大きくなっています。PT110Eの21.5インチよりはずっと小さいですが、ノートなので近くから画面を見ることになり、17.3インチあれば足りると判断しました。

また、BTOの内容は、Windows10ProでなくHomeであること以外は、ほとんど最高スペックを選択しました。

CPUはCore i7 9750H(標準2.6GHz、最高4.5GHz)の6コア12スレッドです。メインメモリはずっと16GBを予定していましたが、思ったほど価格差がなかったので、最大値の32GB搭載。ややオーバースペックかと思うほどにしました。ストレージは、CドライブにPCIeSSDの500GB、DドライブにHDDの1TBです。その代わり、ずっとメインマシンには必ずプレインストールさせてきたMicrosoft Officeをやめて、互換ソフトのWPS Officeにすることでコストダウンをはかりました。
LIFEBOOK_WN1D2キーボード
※↑↑キーボードとパームレストを「一枚で成形すること」にこだわるような、デザインへのこだわりがある。普段メインマシンにブラックを選ぶ私も、今回はあえてゴールドに魅せられた。
LIFEBOOK_WN1D2キーボード拡大
※↑↑キーの拡大図。キーボードとパームレストが一体であることに加え、キートップの下が透明になっている。富士通に限らず、高級感を醸し出す時にこうした透明キーが使われる。

そもそも、仕事を持ち帰れない(というか自宅のPCで使ったメモリを職場のPCに挿すことが禁止)ので職場との「完全互換性」を保つ必要がありません。それでも従来Microsoft Officeを使ってきたのはメインマシンのステータスのために過ぎません。合理的には互換ソフトで十分でした。
値段は約23万1000円で、PT110Eを超えて、歴代2位の高価格です。

今までPCといえばまずブラック、そうでなければホワイトを選んできた色も、ゴールドを選択。今回ばかりは重厚感よりも高級感を優先しました。ただこれは限りなくシルバーに近いゴールドで、アルミニウム製なのでミニコンポにあるような色感覚です。BTOによってはテレビ機能も選択できるとあって(私は選択していませんが)、液晶も美しく見えます。ただ、光沢液晶のうえバックライトがPCとしては明るすぎるので、盛大に明るさを落として使うことになりました。

光沢液晶は美しく見えるかわりに目が疲れます。それは事前にわかっていたことですが、テレビ視聴のためか高輝度の状態に液晶が最適化されているらしく、輝度を落とせば色が崩れるという思わぬ落とし穴がありました。私の使用目的では光沢よりも目が疲れないことが優先なので、ブルーライトカットのフィルタでノングレアを選んで光沢をなくしています。しかし、輝度を下げると色バランスが保てず、テレビ向けの「明るく鮮やかな画面」がアダになってPCとしては画質低下になっています。

これがデスクトップPCの大きな画面なら、テレビとして使う場合もPCとして使う場合も、目と画面の距離が遠くなるので、高輝度に最適化されていても問題ないでしょう。しかし、白色光に強力なブルーライトを含むLEDをバックライトにして、遠距離から見るテレビ視聴と、近距離から見るPCとしての利用を、ノートPCの小さな画面で両立することは無理がある、ということでしょう。

その一方、ONKYO製のスピーカーは、ノートPCにしては非常に良好で、一応音楽を聴くに耐えうるレベルです。17.3インチというノートとしては大きめの筐体のおかげで十分な空間を確保でき、音質に貢献しているようです。さすがにデスクトップPCのしっかりした外付けスピーカーにはかないませんが、ノートPCとしては、私が購入してきた中では規格外と言っていいほどとびぬけて高音質です。

速度的にはもちろん快適で、Windowsやソフトの起動も軽快です。PCIeSSDのおかげか、「休止状態」がほとんど「スリープ」と区別できない早さで実行・復帰できます。CPUも、第9世代Core i7でも、末尾の「H」はノート用の中では最高速タイプです(デスクトップ用には劣ります)。

ただ、高速CPUのうえ、発熱の大きいPCIeSSDを搭載していることから、通常よりも大きめの冷却ファンを搭載しているにもかかわらず、ファンの音が大きめです。これがせっかくの高音質を邪魔することになっているのが残念です。

あと、PT110Eでも購入から4年を経過すると、Cドライブのサイズが500GBでは不足しました。今回も500GBではいずれ不足するでしょう。BTOのメニューで最大容量が500GBだったので仕方がありませんが、しばらくしたら1TBなどに容量アップすることになりそうです。PCIeなのでSATAのSSDほど手軽な交換とはいきませんが、裏蓋を外せばアクセスは良いようなので、メモリの交換と同じ感覚でできそうです。

それから、これは好き嫌いの問題ですが、キータッチが軽すぎます。キーが重いと長文入力に向かず、軽いほうが疲れませんが、タイプした感覚ではもう少しクリック感が欲しいと思いました。

ノートPCなので、デスクトップに比べてどうしても弱いのが拡張性です。USBの数が、2.0が1つ、3.0が2つ、3.1Gen2のタイプCが1つです。メインPCとしてはいまいち心細い数ですが、ただ電源供給量の大きいタイプCがGen2対応なので、ハブを使えばバスパワーで複数の機器を動かせるでしょう。

メーカーとしては「自慢の美麗液晶」がかえってアダになっている部分が最大の問題点ですが、高性能のCPUと大容量のメモリ、高速タイプのSSDの組み合わせは性能面では言うことがありません。グラフィックがCPU内蔵でも、やってみたらそこそこ動画編集にも耐えるようです。私のやる動画編集の範囲は「切る・つなぐ・変換する」が全てで、一から作成することはないので、これだけあれば十分でしょう。

まだ使い始めたばかりなので詳しいことはわかりませんが…使用目標期間は5年。次の買い換えは、早くても2024年後半にしたいものです。

昔は、性能や機能がどんどん発展していたので、いくら高額で高性能なマシンを買っても長く使えませんでした。そこで、安いマシンを短いサイクルで買い換えるほうが正解でした。でも今はそんなに早くは変わりません。3年というメインマシン買い換え期限をのばして、その代わりに高級品を買いたいと思っています。