~高性能とコストパフォーマンスを両立したWin7マシン~

FMV-BIBLO NF/A70Nは、やや動作不安定ながらもメインマシンの役割を4年果たしました。そうして今度こそ動作が不安定化した時に、七代目のメインマシンを購入しました。すでにWindows7の時代で、世間でもWin7は好評でした。
買ったのはNEC LaVie L PC-LL750/FS6Bです。五代目と六代目のメインマシンはともにネットでBTOしましたが、これは久々の店頭購入マシンでした。前回の最後に紹介した「最後のWindowsXPマシン」、東芝dynabook Satellite L35を購入してわずか2週間後でしたが、型落ちして品切れ寸前を狙ったのでこのタイミングでの購入となりました。
LaVie LL750FS6B
※↑↑PC-LL750/FS6B。アイソレーションキーボードが打ちやすい。第二世代Core i7に8GBメモリ、750GBのHDD、拡張性はUSB3.0搭載など充実。これで10万円を切った。

CPUはCore i7 2670QM(標準2.2GHz、最大3.1GHz)で、メインメモリは8GBです。型落ちと言っても、新製品はCPUのクロックがほんのわずか上がっただけで、内容はほとんど変わっていませんでした。なのに型落ちということで値段が下がっていて9万3000円で、先代メインマシンを超える最高の「高性能・お買い得」を実現しました。
私の購入した中で、メインマシンとしては最安値です。

ただ、この時はすでに液晶のバックライトが完全にLEDになっていたので、蛍光灯製品よりも薄型軽量でバッテリ消費が少ない代わりに色の美しさはかなりダウンしています。目の疲れも激しくなっていました。LEDは「補色関係」にある青色と黄色を混ぜて白色を作っていて、さらに点光源であるため、蛍光灯よりも目が疲れます。それに色具合も、技術的に蛍光灯ほど長い歴史の中で完成された白色ではないので、白ではあっても太陽光に近い色具合ではありません。

一方で、ボディーには高級感がありアイソレーションキーボードも打ちやすく、肝心の性能も十分でした。難点を言えばやはり画面になり、横1366×縦768ドットの16:9画面で、縦方向に狭いことです。先代のBIBLO NF/A70Nは1280×800の16:10画面でした。縦方向はわずか32ドット差ですが、意外と大きく感じました。
そこで、タスクバーのサイズを縮めましたがそれでも足りず、結局、横幅が余っていることを利用して、タスクバーをWindows8のチャームのように右に配置するという変則的な画面にしました。


メインマシンが整備されると、次はモバイルです。前回紹介したONKYO C205A3が、性能を度外視しすぎたせいでネット閲覧にすら不便があったので、今度は「最低限の性能を持つ、安くて軽量なネットブック」を目標にしました。そうして購入したのが、lenovo IdeaPad S110 206925Jでした。レノボはとにかく安かったんですよね。
S110a
※↑↑IdeaPad S110。G475をそのまま縮めたようなデザイン。ネットブックにしては十分に打ちやすいキーボードを備え、性能も必要最低限はあった。私のPC史上最安マシンだが大活躍した。

CPUはAtom N2600(1.60GHz)で、Atomながらデュアルコアです。メモリは最低限の1GB。ストレージはSSDではなくHDDの320GBで、容量は十分、動作も起動に少し時間がかかる程度で、一度起動してしまえば気になるほど重くありませんでした。値段は2万2000円という超格安ぶりで、重量は1.1kgと、C205A3の960gよりやや重くなりました。バッテリ部分が分厚いことや、電源コードが極太で重いことを加えれば、モバイル性はやや落ちています。

性能は決して褒められたものではありませんが、使える範囲内だし、値段とサイズ(10.1インチ画面)を考えるとキーボードの打ちやすさが何より秀逸でした。
ただ、タッチパッドの右端をなぞって画面をスクロールしようとしたり、カーソルを動かすためにパッドに触れたのさえ、タップと誤認識されてしまいました。これには困って、コントロールパネルでパッドのタップ機能を停止しました。パッドを使う時には左ボタンのクリックでなくタップで選択する習慣だった私には、ちょっと痛い問題でした。

しかし、快適とは言えなくとも使える内容で2万2000円ですから文句は全くありません。思いっきり持ち歩きました。モバイルマシンは、価格、性能、機能、使い心地、持ち運びやすさのどこかで必ず我慢しなければならない部分が出てくるわけで、このマシンは総合的に最も我慢の少なくて済むマシンでした。使える範囲であれば多少のことは「安いから」で許せますし。
このマシンを使わなくなったのは、私が仕事で宿泊出張しなくなったのでこれほどのモバイル性が必要なくなったからです。かわりに、お蔵入りしていた14インチ画面のIdeaPad G475を、セミモバイル的に使うようになりました。


メインマシンのPC-LL750/FS6Bは、動作は安定していたものの、購入からわずか1年で急激に動きが重くなってきました。まさかもう買い換えるつもりはないので、内蔵されていたHDDをSSDに交換しました。すると見違えるように高速化し、それ以後の私は次々と手持ちのマシンをSSD化します。ただ、lenovoのIdeaPad S110は安さが魅力なのでSSDにお金をかけたくなかったこと、IdeaPad G475は原因不明ですがSSDをBIOSが認識できなかったことで、HDDのままです。

PC-LL750/FS6Bは性能十分、動作も安定して、SSDで高速化もできましたが、やはり縦768ドットが狭く感じました。Core i7マシンとはいえ高い買い物ではなかったので、それほど執着はありません。そこで、メインマシンの目安としている3年をめどに買い換えることにしました。
3年使ったことに加えて、Windows8を避けて通りたかったので、Windows7製品にあるていど広い選択肢があるうちに買い換えを実行したい、と思いました。

そのころはWindows10の話はまだ出ていませんでしたが、「8の次」に期待を寄せて、Windows7にこだわって購入したのが、2015年初頭でした。