なぐものCHOTお話しブログ

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2015年2月に購入した先代メインマシン、エプソンダイレクトのEndeavor PT110E。これまで私の買ったPCの中で唯一の「ボード型」、「一体型デスクトップ」という形で、約5年間メインマシンとして使い、Windows7のサポートが終了してからはネットから分離してちまちま使い続けていました。

PT110E
※↑↑Endeavor PT110E。懐かしいPS/2接続のキーボードとマウスが付属。ピボット機能付きのスタンドを同時購入して画面を縦長に使えるようにしたものの、ほとんど通常形態で使った。

性能は以下の通り。

【EPSON Endeavor PT110E】
CPU:intel Core i7 4712MQ(4コア8スレッド 標準2.3GHz、最大3.3GHz)
メインメモリ:8GB(4GB×2)
ストレージ:256GB SSD(SATA) + 500GB HDD→のちにSSDを500GB、さらに960GBに交換
画面:21.5インチ 1920×1080ドット
光学ドライブ:BD-RE(BDXL対応)兼DVDスーパーマルチ
その他:USB3.0×2、USB2.0×5、SDカードスロット、HDMI出力、HDMI入力、RGB出力、LAN、PS/2(キーボード用)、PS/2(マウス用)、シリアル
OS:Windows7 Pro 64bit版(Windows8.1 Proダウングレード版)
価格:ポイント分を差し引き実質約22万8000円
購入元:EPSON DIRECT


Windows7は8.1ダウングレード版なので、Win8.1のインストールディスクが付属していましたが、Win8を毛嫌いしているので使いませんでした。またWin7のサポート終了前には一時期Win10への無料アップグレードが可能でしたがWin7が好きなのでそれもしませんでした。とにかくWin7が終わるまで7で使いました。
その後はネットから切断した環境限定で使ってきましたが、性能的にまだまだ使える高価なマシンがだんだん惜しくなってきました。以前はほぼ毎年なにかPCを買っていましたが最近では頻度も減り、使えるマシンは使いたいと思うようになりました。

しかし、Windows7をネットに接続するのはもう危険。8.1にはできるけどしたくない。今さら10に無料アップグレードはできない…というわけで、狙ったのがWindows10のDSP版です。かつてWin7のDSP版は単体で買えましたが、Win10のDSP版はパーツとのセット販売限定なので、インストールするSSDとセットのを狙いました。
ちょうどNTT-X StoreでCrucialの500GBのSSDとWin10 ProのDSP版がセット販売していて2万円ほどで入手できました。Win10はHomeでも別に構いませんでしたが、価格差が小さいのでProにしました。

ただDSP版はクリーンインストールしかできません。これまでWin7環境で使っていたアプリを使えなくなるのは避けたい。そこで目指したのが、Windows10と7のデュアルブート環境でした。

これが簡単に考えていたのに(主につまらない理由で)手こずりました。
01旧SSD
02新SSD
※↑↑Win7の旧SSD(写真上 960GB)と、今回Win10 DSPとセット購入した新SSD(写真下 500GB)。今後は500GBでも余るくらいなので容量は十分。

まず、Win7のSSDを取り外して新しいSSDを取り付け、Win10のインストールディスクを起動…と思ったら起動しません。F11キーで光学ドライブからの起動を選んだり、BIOSの設定を確認しても、どうしても起動しません。これまで別のDVDからWindows PEを起動した時は何も問題なかったことから、まさか不良品?それともドライブの故障?などと疑いつつ悪戦苦闘すること1時間。

ついに原因が判明しました。
原因は…、DVDがドライブにまっすぐ入ってなくて歪んでた。
なんとアホなミスで時間を浪費したことか!

というわけでDVDをカチッとしっかり入れたら難なく起動。そしてインストール…と思ったら、「フォーマットされていないのでインストールできません」。まあ別にこれはフォーマットすれば済む話。
と、ツールを使ってSSDをフォーマットしてから再挑戦。
ところが、なぜか「インストールできません」。

え、やはり何か相性でもあるのか?無理なのか?

原因が判明しました。フォーマットするときに、何も考えずにMBR形式を選んでいました。
そのへん何も知らなかったのに、MBRが「マスター・ブート・レコード」の略だということだけは知っていたので、なんとなく語感で起動ドライブはその形式じゃないとイカンのかと思っていました。でも逆にこれはGPTじゃないとインストールできないらしい。
それならGPT形式でフォーマットをやり直し…そしてインストール!
…できない。

え?どうして?やはり無理なのか?

ここでまた1時間くらい消費しました。もうホントに諦めかけていましたが…。

原因判明。
前にMBRでフォーマットしてインストールしようとした時にSSDの先頭領域に作られた隠しパーティションがMBRのままで残っていたので、うしろのメインのパーティションだけをGPTにフォーマットし直しても拒否されてた…みたいです。

というわけで領域をいったん全部たたき潰して(完全にイラついてる)、全領域を改めてGPTでフォーマットしてインストール。
成功しました。
たかが新品SSDにWindowsをインストールするだけでどれだけ手間取ってるんだ…。

インストールが終われば起動し、セットアップをして、ネットに接続。数年ぶりにこのPCがネットにつながりました。そしてWindows Updateで必要な更新をして、とりあえずWin10化に成功!

ここからが後半戦。取り外したWin7のSSDが手元に残ります。ちゃんとライセンスが2つあるはずなのでここからデュアルブート環境を目指します。1台で2つのOSを選べる環境なんて初めてです。

まずは、ダメかもな~とあまり期待せずに、Win7のSSDを手持ちのケースに入れてそのままUSB3.0に接続。起動ドライブをUSBに指定して、ちゃんと動くならそれが一番簡単。

でもダメでした。起動の途中で強制終了して内蔵SSDのWin10が起動してしまいます。
そうだよな…これですんなりいくなら、USBドライブから起動するためのアプリなんて売る意味がないもんなぁ。
でもそのアプリを使ったとしても、すでにインストールされてる環境をそのまま使えるのか?
まあこれは想定の範囲内なので次の方法を。

ここはあまり強引なことはせずに、Dドライブになっている3.5インチHDDを取り外して代わりにWin7のSSDを取り付けよう。
そのためには2.5インチSSDを3.5インチベイに取り付けるためのアダプタが必要になる。
というわけでその先は後日となりました。

先日、初めてWindows11のPCを購入しました。
Windows10の時もそうでしたが、メインマシンを買う前にちょっと触ってみようというわけです。とは言ってもメインマシンを近々買い換える予定はありません。

以前は、メインマシンは3年に1度を目安に買い換えていました。しかし近年では昔ほどPCの陳腐化が早くないので、サイクルを5年にして、そのかわりさらに上位機種を狙うようにしています。現在のメインマシンは2019年秋の購入ですから今がちょうど3年くらい。あと2年ほどは買い換えの予定はありません。

Windows10の時も、2017年に試験的に格安機を購入しました(今はHDDを余っていたSSDに交換して親に譲った、といっても親はほぼ使ってません)。今回も狙いは同様に格安機でした。Win11体験のサブマシンです。

【富士通LIFEBOOK WAB/F】
CPU:AMD 3020e(1.2~2.6GHz)
メインメモリ:4GB
ストレージ:256GB SSD(PCIe)
画面:15.6インチ 1366×768
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
その他:USB3.2(Gen2)Type-C×1、USB3.2(Gen1)Type-A×2、USB2.0×1、SDカードスロット、HDMI出力、LAN端子
OS:Windows11 Home 64bit
価格:4万9800円
購入元:富士通WEB MART

まあこんな感じです。
LIFEBOOK_WABF
※↑↑富士通LIFEBOOK WAB/F。最近の富士通ノートに共通の基本デザイン。最近のPCはおおむね廉価製品でも作りはしっかりしているが、これも上位機種に負けていない(見た目は)。


実はこれとどちらにしようか迷ったのが、HP(Cons)のHP 15s-fq3034TUでした。そちらの性能は、
CPU:Celeron N4500
メインメモリ:4GB
ストレージ:128GB SSD(PCIe)
画面:15.6インチ 1920×1080
光学ドライブ:なし
その他:USB3.2(Gen1)Type-C×1、USB3.2(Gen1)Type-A×2、SDカードスロット、HDMI出力
OS:Windows11 (Sモード)
価格(当時):3万4800円
購入元(候補):NTT-X Store

これでした。
格安狙いということではHP(ヒューレット・パッカード)のほうがかなり安いです。
性能面では、CPUはintelとAMDのそれぞれ廉価モデル向けですが、調べてみるとAMDのほうにやや分があるようです。さらにストレージのSSD容量は富士通のほうが2倍あり、DVDマルチもついています。ただ、データは外部に保存すればいいし、そんなに大したアプリを入れるつもりもないし、光学ドライブは無くても支障ありません。
画面の大きさはどちらも標準的な15.6インチですが解像度が異なります。HPがフルハイビジョンなのに対し、富士通の1366×768は正直狭い。この解像度の特に縦768の狭さは過去に経験済みで、使いづらさを感じます。
OSは、HomeとSモードの違いがあります。SモードはMicrosoft Storeのアプリしか使えない制限付きOSで、イメージとしてはスマホのiPhoneのように、不便なかわりにセキュリティ面では有利という感じでしょうか。またSモードは解除可能で、解除したら普通のWindows11 Homeとして使えますが、いったん解除したらSモードには戻せません。

格安狙いなのでHPにかなり気持ちが動きました。しかし富士通を選んだ決定的な理由は、マカフィーリブセーブ3年版が付いていることでした。

今のメインマシンも富士通WEB MARTから購入したマシンで、セキュリティソフトはプリインストールのマカフィー3年版を使っています。そしてそれを購入したのが3年前。つまり有効期限が迫っています。
これを新たに購入したマシンの3年間のライセンスに乗りかえれば、メインマシンのマカフィーを実質無料で3年延長できます。その3年分の費用を差し引きすると、HPとの価格差が数千円程度になりました。

そうすると、富士通のCPUの性能がいくらか上であることや、ストレージに余裕のあることが差になってきます。画面は不利ですがどうせ15.6インチのフルハイビジョンは文字が小さくなって私にはきつい。また重量差もあります(HP1.6kg、富士通2.0kg)が今は昔と違ってほとんど持ち歩きません。
加えて拡張性の差が気になります。用途からしてさほど気にしないとはいえ、USBの差は気になりました。富士通は合計4つで、マウス接続用のUSB2.0があります。HPは合計3つで、マウスを使うと残り2つです。さらにType-Cに関しては富士通はGen2、HPはGen1。HPはもともと数が少ないのでハブで増やす可能性を考えると、Gen1はちょっとマイナス点です。
それらの差を全部埋めてくれるはずの価格差がマカフィーで小さくなるのは判断に影響しました。

そんなわけで富士通LIFEBOOKのほうを選びました。

使い心地ですが、やっぱり画面が狭いです。それは承知のうえなので仕方ありません。画質や色味についてはぜいたくを言うクラスの製品じゃないので問題ありません。スピーカーの音質も評価する必要がありません。キーボードの打ち心地は、メインマシンも同じですがタッチが軽すぎてもう少し手応えがほしい。好みの問題でしょうけど。

デザインは富士通のノート共通ですからメインマシンと色違いという感じでほとんど変わりません。安っぽさもなく値段以上の高級感があります。ただ天板は必要以上にツルツルの光沢で、第一印象は美しくて良いのですが、触ると指紋が付きまくるのでこのツルツルは余計です。
LIFEBOOK_WN1D2キーボード
※↑↑こちらがメインマシンのキーボード部分。実際は一枚アルミ製のこちらのほうが手間をかけているが、色以外のパッと見では大差ない。こちらは画面が17.3インチなので横幅が広いことや、intel Core i7のシール、ONKYO製のスピーカーのロゴなど細かい違いがある。値段は4倍以上したのに廉価マシンとさほど外見が違わないのはちょっとくやしい。

そして購入前から予想された動作の問題。CPUの弱さよりもメモリ4GBのほうが問題になると思っていました。ストレージの読み書きはPCIeのSSDなので不満はありませんが、処理速度はやはりというかなんというか。
そもそも負担の大きな作業をすること自体が間違っているのでそんなのはやりません。Windowsの基本動作やネットの閲覧といった最低限の動作についてですが、「作業が1つだけなら十分スムーズ、2つになるといきなり重くなる」という状態です。一応CPUは2コア2スレッドですがアプリを2つ同時に使っちゃイカンやつです。やっぱりメモリのせいでしょう。
買い足して8GBにしたら多分かなり改善されるでしょうが、安さ優先だから費用をかけて性能アップしたくないな。

最後にWindows11についてですが、まだあんまり使ってないのでよくわかりません。スタートボタンの位置は、タスクバーの設定で左に寄せました。慣れた場所のほうが落ち着きます。
また、Windows11は基本的にMicrosoftアカウントに紐付けしないといけないようですが、ネットで調べた裏技(?)を使ってローカルアカウントにしました。セットアップ中「ネットワークに接続しましょう」画面でShift+F10でコマンドプロンプトを起動し、「taskmgr」というコマンドでタスクマネージャを開いて「詳細」を選択、「プロセス」タブから「ネットワーク接続フロー」を終了。これでローカルアカウントを作成できました。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1401644.html

スタートボタンを左にしたらWindows10に近い見た目になりました。スタートメニューや右クリックメニューは違いますが、なんとなく「Windows10.1」と言ってもいいような感じで、Win10からあまり違和感はありません。どっちかというとWin10が好きですが、Win7の時ほど執着せずに、スムーズに移行できそうです。

ウクライナ情勢がますます緊迫しています。
こういう場合、どの国も「自分たちが正しい」と主張します。真相は国の首脳部しか知らないことなので、どちらが正しいかの議論には興味がありません。一般市民にはそれぞれの陣営が正しく見える情報しか提供されませんし、緊迫した外交、あるいは万一戦争にでもなれば、重要なのは正邪ではなく勝敗だからです。

こちらから見ると、ロシアが横暴に見えます。その仮定で考えてみると、ロシアはなぜ横暴なことをするのでしょうか。

NATOがウクライナまで拡大したらロシアの脅威になる、これは事実です。それを阻止するためにロシアがウクライナを親露政権に変えようと目論むことは十分に考えられます。ウクライナをロシア領にするような高く付くことはしなくても、アメリカがイラクを親米政権に取り替えたように、ロシアがウクライナを親露政権に取り替えて、旧ソ連の時代のようにロシアの衛星国にします。これを西側に対する新たな防壁、かつ前線基地とします。

今、中国が台湾を狙っていますから、アメリカはロシアに多くの力を割くことができません。そのすきに乗じてロシアはウクライナを占領できます。そうなると、欧州の目は台湾から離れ、「ロシアの脅威」に釘付けになります。さらにアメリカがそちらに多くの力を割くようになると、次は中国が台湾に侵攻します。
中国は軍事・経済ともに強力です。一方のロシアは軍事力は強くとも経済が脆弱です。だからアメリカは軍事力では主に中国を睨みつつ、ロシアとは経済制裁で戦うしかありません。しかし、ロシアは当然、中国を経済制裁の抜け道に使いますし、中国もそれに協力するでしょう。

中国は経済の急成長を背景に、軍事力も急拡大しました。今、中国の軍事力のすべてと、アメリカの軍事力のすべてを戦わせたら、アメリカが圧勝します。しかし戦う場所が台湾なら、アメリカは一部分の力しか派遣できません。しかもかなりの部分をロシアへの対応に持っていかれると、米中の力関係は中国に分があります。

しかし中国がアメリカに勝てるチャンスはそう長く続きません。中国経済の足元はかなり危険になっていますし、長期的には中国は今後急速に少子高齢化が進みます。中国が台湾を統治するという悲願を実現しようとするなら、いつまでも待ってはいられません。

こうした状況から、中露が互いに手を組んで欧米を釘付けにし、ロシアがウクライナを、中国が台湾を奪うという作戦が成り立ちます。

日本もそれを最も警戒しているでしょう。

ただ、今回の問題、欧米と中露のどちらが先に仕掛けたかというのは、真実は双方の陣営の中枢しか知りません。岸田総理すら知らないことが多いでしょう。

もしも逆に欧米が仕掛けたとするなら、どういう狙いでしょうか。先に大軍を動かしたのはロシアですが、欧米が先に仕掛けたと仮定するなら、ロシア軍は誘い出されたことになります。何に誘い出されたかというと、言うまでもなく「ウクライナのNATO加盟の合意が近い」という情報によってです。

では仮に欧米が仕掛けた危機だとすれば、その目的は何でしょうか。

まず、これほど大規模に集結させたロシア軍が手ぶらで撤退するなら、プーチン大統領は国内で面目を失います。プーチン大統領が求心力を失えば、それはそれで欧米の勝利です。

また、戦争になった場合どうでしょう。ロシア軍は、米軍を含めたNATO軍よりも強力でしょう。米露も、それぞれ全力を比べたらアメリカのほうが上ですが、やはりアメリカはロシアに対して全力を使うことはできません。使える戦力を比較するなら、ロシア軍が上です。

ところがやはりロシアは経済が弱点になります。戦争ほど金を食うものはありません。ロシア軍に勝とうとするなら長期戦です。経済制裁と長期戦で、ルーブルの価値は地に落ち、ロシア経済は破綻するでしょう。
そうなると、やはり中国がロシア経済を支えることになります。しかし中国はどこまでそれができるでしょうか。

新型コロナの初期、経済不安から各国の通貨の価値が下落して、金相場が急騰しました。ところが、いよいよ未知のウイルスが世界中で猛威を振るってくると、金相場すら下がってドルが上昇しました。長期的な資産としては金にまさるものはありません。しかし、決済にはドルが必要です。決済通貨としてのドルが、本当にパニックになったときには強いことが、コロナ第1波のときに証明されました。

戦争ともなれば、ルーブルの価値は下落します。そして、アメリカが本気で金融制裁をすれば、中国の元相場ももちません。アメリカ経済も弱くなっていますが戦時にはドルが逃げ場になって強くなります。つまり中露は戦費の調達ができなくなります。

このまま中国を増長させればアメリカの覇権が危うい。ならば今のうちに潰しておこうと考えるなら、欧米から先に仕掛けることもあり得ます。どういう経緯であろうと新型コロナウイルスは武漢から出ていて、中国の失策で世界に広まったわけですから、欧米がその報復と今の秩序の維持のために多少の犠牲を覚悟で中露を相手に仕掛ける、という可能性もあります。

真実はわかりません。しかし、大切なことは、どちらが仕掛けたことであっても、勝たなければ意味がないことです。日本は欧米側の国ということははっきりしています。だから、どちらの言い分が正しいかなど関係なく、欧米側のメンバーとして勝たねばなりません。

日本と中国が一対一で戦えば、日本は勝ち目がありません。日本が勝つには、どうしてもアメリカの大きな支援が必要となります。しかしそのアメリカはヨーロッパにも力を分散しているのです。どうしても必要なアメリカの支援が、実際どれくらいのものになるかは未知数なのです。

アメリカの支援が未知数なら、日本は安易に中国と対決できません。日本は欧米側の国というのは明確ながら、中国と性急に正面衝突はできない立場です。一部の人は、日本もすぐに強力な経済制裁に参加しろなどと勇ましいことを言いますが、欧州へのLNG支援で国内の燃料高がさらに進む危険が出てくると、どうもLNG支援に諸手を挙げて賛成しなくなります。
軍事的であろうと経済的な範囲にとどまろうと、日本が欧米側について中露と喧嘩するなら、相手に痛みを与えて自分は全く痛まない、ということはありえません。

日本は欧米側の国ですから、欧州にLNGをできるだけ支援しなければなりません。それが欧州を助け、ロシア経済に痛手を与えることになり、ロシアの戦争継続能力を削ります。ウクライナでロシアの力が弱まれば、アメリカはそれだけアジアに大きな力を向けることができるようになり、中国への抑止力も高まります。

欧州諸国は、台湾よりもウクライナに力を入れます。日本はウクライナよりも南西諸島に力を入れます。基本的な配置はそうなりますが、LNG支援は、ロシアへの牽制を通して中国への牽制にもつながる一手です。大きな一手とは言えませんが、日本がウクライナ問題に関与しつつ南西諸島に備えるという重要な意思表示です。

今は、いつでもロシアが侵攻開始できる状況ですが、実際に侵攻するかどうかは分かりません。もしもプーチン大統領が「勝てる」と見込めば、北京オリンピック閉幕直後にでもゴーサインを出すでしょう。今のウクライナはNATO加盟国ではないので、ロシアが侵攻しても同時にNATO軍が進軍するわけではありません。あくまでもロシアに対しては経済制裁と金融制裁でしょう。

日本がロシアを怒らせたら北方領土交渉が停滞するから、という穏健理論は全く的外れです。ロシアは領土を返す気はありません。ただ、返すかもしれないというパフォーマンスで日本の譲歩を求め続けるだけです。
北方領土がもし本当に返ってくることがあるとすれば、それはロシアに譲歩して友好を保つことではなく、ロシアのほうから領土交渉をしなければならなくなるくらい、少なくともエリツィン大統領の時代くらいまで、ロシア経済が追いつめられた時です。

ただ、日本は北にロシア、南西に中国という二大国に近いことから、景気の良い勇ましい論調に流されてはいけません。欧米側の国として立場をはっきりさせながら、同時に、矢面に立たない現実的で冷静な外交が必要です。

衆院選が終わりました。私も投票に行きました。日曜の夜は、ず~っと選挙特番を見てました。
敗色濃厚の報道が多かった自民党が意外に勝ってしまったので驚きました。以下、私なりの総括です。


①自民党・公明党は想定外の大勝利、ただし甘利と石原が痛い
自民党は選挙前に、公明党と合わせて過半数(233)を目標としていました。ただしこの目標は、負けたことにならないためにハードルを低く設定しているのが明らかでした。
私としては、自民党単独で過半数に届けばとりあえず勝利、公明党と合わせて絶対安定多数(261)に届けば十分な勝利と考えていました。

結果は、この「十分な勝利」をさらに超え、自民単独で絶対安定多数を確保しました。前回より議席は減りましたが、前回が異常に取りすぎていた状態だったので、減っても自公は大勝利と言えるでしょう。自民党は減りましたが公明党は増えています。

しかし手放しで喜ぶことはできません。甘利・石原という大物2人が負けたことです。甘利氏は現職の幹事長なのに負けるという恥をかきました。また、石原氏も、派閥のトップでありながら負けました。甘利氏は幹事長を辞任しますが、「石原派」のほうはどうなるのでしょうか。甘利氏は比例復活できたので引き続き議員ですが、石原氏は復活できずに落選しました。

また、自民党は大阪で総崩れになりました。大阪が維新の天下なのは最初から分かっていても、これほどまでに自民が壊滅するのは予想以上。いかに大阪で自民の信用がないかを露呈しました。自民は、全体で勝ったと喜ぶよりも、今後大阪でどうするかを根本的に練り直さないといけません。

岸田総理としては、甘利幹事長の敗北が非常に大きな痛手ではあるものの、議席数全体では十分すぎる大勝利なので、政権としては揺るがないでしょう。


②立憲民主党が一番の敗者
立民は今回の選挙に勝つために、理念の異なる共産党と協力するという非常手段に訴えました。にもかかわらず議席を大きく減らしました。共闘相手の共産党もやや減っており、野党共闘は失敗したと言うしかありません。

上にも書いたように、甘利・石原という自民党の大物を倒したことは大きな戦果です。これらをはじめとして、野党共闘が力を発揮した選挙区も少なからずありました。負けた選挙区でも、これまで大敗していた場所で大接戦に持ち込んだところもあります。共闘効果で自民候補を追いつめたもののあと一歩届かず、というところが目立ちました。

しかし、基本理念の異なる共産党との協力がマイナスに働いて、逆に票が逃げた感もあります。結局、反自民の票が立民に流れてくれず、維新が受け皿になってしまいました。

自民は甘利・石原の敗北が痛手でしたが、立民は辻元・小沢の敗北が大きいです(小沢氏は比例復活)。辻元氏は立民の副代表で、自公政権を追及するときの「顔」でした。それが、自民ではなく維新の候補に敗れたのが、今回の選挙を最も象徴している気がします。また、「小沢王国」と呼ばれた岩手で「王」の小沢氏が負けたというのは、立民にとって痛手であるばかりでなく、政治の世代交代を象徴するできごとでもあります。このことは、二階氏、麻生氏など今回勝った自民党の老先生方も他人事ではありません。

また、枝野代表自身も、勝ったとはいえギリギリで、責任問題になっています。立民が野党第一党として今後も野党をリードする構図自体に変化はないものの、枝野体制は大きく揺らいだといえますし、与党追及の力も鈍ることが予想されます。


③笑いが止まらない維新、だが…
今回の選挙で一番の勝利者が維新です。これまでの4倍近く議席が増えました。インタビューを受けている松井代表も口元が笑ってましたw
大阪を徹底的に制し、「畿内の与党」というべき強さを見せたのみならず、他の地方にも勢力を拡大しました。これまで維新は大阪の地域政党から今ひとつ脱しきれないことが弱点でしたが、今回この弱点の克服に成功しました。

ただし課題もあります。今回の大勝利は、立民が共産との共闘で左傾化し、保守・中道で反自民の人たちの受け皿になれなかった漁夫の利の側面もあり、これが維新の本当の実力かどうかまだわかりません。


④今後の政権運営について
甘利氏などの無視できない痛手は被ったものの、とりあえず岸田政権は十分にこの選挙を乗り切りました。自民党としても、支持率の落ちた菅前総理から岸田総理に乗り換えて、盛り上がってるうちにすぐ解散という作戦が成功したことになります。
ただ、これはコロナが落ち着いていて政権批判が弱まっているというタイミングの勝利でもあります。今後、第六波がきて、その規模によっては、「自民に投票したのは間違いだった」という人が続出し、支持率が一挙にダウンする可能性も大いにあります。今回の選挙は、タイミング的な自民の作戦勝ちと、対抗する立民の戦略ミスの結果であって、本当に与党がここまで信任された結果とは言えません。

一方で、自民公明の与党に、大躍進の維新を加えると全体の3分の2をはるかに超えることで、政権運営がスムーズになる面もあり、憲法改正の議論などもやりやすくなります。今後の自公政権は、維新が敵に回っても大きな支障がないうえ、維新が味方になる案件では無敵になります(自公維の3党合計では選挙前よりも増えている)。また、国民民主も増えていることから、自公政権にとっては話しやすい野党が増えたことになります。

今回、自民党が減ることは間違いないと見られていた中で、減り幅を最小限に抑えたうえ、交渉しやすい野党が躍進しました。とは言っても自民党に人気があったわけではないので、案外、壊れる時はもろいかもしれません。来年の参院選のときは構図が一変しているかもしれません。下手をすると、岸田政権の寿命もまた1年で終わり、もあります。
また、今後は「維新が非自民の本格的な受け皿になれるかどうか」も大いに注目です。

私もトシですから若かりし日を懐かしく思い出します。
私はもともと体力無い無い人間ですが、今思うとそれでも若かりし時はそれなりにあったなーと、二度と戻らぬ日々を回想しては枕を鼻水で濡らす昨今←せめて涙で濡らせ

いやさすがに泣きはしませんが懐かしいです。

校風や学部にもよりますが、私の大学時代あたりは受験戦争真っ盛りの代わりに、入学してしまえばパラダイスのところがありました。よく、「受験を苦に自殺」というニュースが出てたのは私よりも少々先輩の世代ですが、まだまだ受験戦争は熾烈でした。

大学受験は社会問題になっていて、「日本の大学は入試ばかり競争が激しくて、受かってしまえば後は遊んでばかり。アメリカの大学は門戸が広いが入学してからしっかり勉強しないと卒業できない。日本もアメリカを見習うべきだ」という論調が盛んでした。
そう言うと「アメリカの大学は入学しやすい」印象になってしまいますが、もちろんそれもピンキリで、ハーバード大学やらMITに誰でも入れるワケはなく。
まあ日本の大学も入学してから厳しくしろって言われてました。

私自身はちゃんと勉強しました。好きだったから。でも、先生によっては休講の連発で、授業の3分の1くらいは休講してんじゃね?って先生もいました。そういうのは主に一般教育科目ですが、科目によっては単位取得もザルで、「この科目はテストさえ受ければ優を取れる」と有名な授業もありました。

いろんな伝説もありました。卒業論文は締め切り厳守ですが、締め切り日に表紙だけ提出すれば、中身は後日でも受け付けてくれるとか。真偽のほどは知りません。さすがにそんな怖いことを実行した人は私の周囲にはいませんでした。

要は、入ってしまえば後はラクだと。私の学部は比較的厳しいという評判でしたが、それでも一部の厳しい先生を除いて甘いことが多かったです。

さっきも言ったように私は好きで真面目にやってましたが、それが学生生活の送り方のすべてではないと思っていました。私だって趣味に没頭していましたし。
趣味に打ち込むのも良し、バイトに精を出すのも良しだと思います。社会人になったら嫌でも仕事漬けですから、学生時代じゃないと出来ないことがたくさんあります。若いエネルギーを活用して、冒険的なことをやってみるのもいいでしょう。警察の世話にならないこと、生命の危険をおかさないことは大切ですが。

でも、授業なんかろくに出ない奴でも卒業できた頃と違って、今は、なんか学生にも「いい子」が要求されてるようでつまらない気がします。バカやれるのも大学時代が最後なのにな。

私は、大学時代が人生で一番充実していました。
校舎はボロボロで落書きや張り紙だらけ、キャンパス内は立て看板で溢れています。地下に入ると、潜水艦の中みたいに狭い通路や縦横に張り巡らされた水道管(らしきもの)がありました。入っただけでワクワクするような空間でした。戦時中の空襲を生き抜いた校舎群です。
私の専攻があった校舎などは、廊下を横断するような巨大なひび割れがあったり。これ、いつか倒壊すんじゃね?と思って床を蹴ってみても、一応ビクともしませんでした(当たり前)。

もちろん耐震構造になんぞなっているワケがなく、大地震がきたら瞬時に丸潰れだし、半地下の部室群などは火事にでもなったら大惨事です。そんなわけで、私の卒業後に次々と建て替えられました。建て替えられたあとの校舎はなんともキレイで昔の面影もありません。美しいけど面白くもありません。

まあ、地震や火災や築年齢を考えると建て替えは仕方がないし、建て替えるならわざとキタナイ校舎を作るわけがありません。必然ではありますが、ほとんどの校舎がピカピカになったのは残念でした。

私は、大学院にも行きましたが、大学院は別のところに行きました。元の大学の大学院に落ちたんだから仕方がない。

その大学院のほうは、打って変わって、典型的なお上品学校でした。奇人変人もいないし、びっくり箱のようなワクワクもない、正直、私にとって魅力を感じる校風ではありませんでした。ギャップは大きいです。キャンパス内で裸踊りをしている野郎やマイクを持って意味不明の演説をぶちかましてる奴が出没する学校から、綺麗な身なりをして静かに歩いている人ばかりの落書きひとつない学校に行ったわけですから。
だから、大学院時代も、すでに卒業した大学のほうに入り浸ってました。

私の好きだった大学から駅に通じる通りは、建物こそかなり変わりましたが、面影はあります。駅前の広場でコロナ禍にもかかわらずバカやってる連中がテレビに映ったりしましたが、はっきり言って迷惑と思いつつ、あの非常識な若者がその大学の学生だったなら、バカさ加減は意外と変わっていないのかも…とか思います。

でも、本物のバカは困ります。実はしっかりしている人が、ちゃんとわかっていて、限度をわきまえつつ、わざとバカバカしいことに本気で取り組む。バカの道を極めることで新しい世界に到達する。それが、我らの魂ってもんだろう。くだらないことに命をかけるのもいい。しかし、それは自分で勝手にやることであって、他人を巻き込むはた迷惑な行動はやめてもらいたいです。

先輩としてそれは言いたいな。無価値なことを極めて新しい価値を生み出すことが我が校の進むべきバカ道であって、それと愚かなこととは全く異質なものだと。

大学生って、何かをやる時代だと思うんですよ。くだらなくてもいいから、何かに熱中して、何かを見つけようとする。それが中途半端で終わってしまってもいい。何も見つからなければ、それもひとつの結果だからいい。堅苦しく考えずに、とにかく燃える。萌えるでもいいので。

涼宮ハルヒやSOS団みたいなことを、県立高校でやろうとしてもそれは無理です。ああいうことは、大学でこそやるべきだと私は思います。今にして思えば、我が校には、宇宙人や未来人や超能力者や異世界人が混じっていても別に不思議じゃなかったなあ。少なくとも、脳内が異世界の人は珍しくありませんでしたぜ。

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